幼年童話「かわいいこねこをもらってください」

図書館で見つけた幼年童話です。
絵がかわいいのにつられて借りてみました。
最後は、・・・不覚にも、つい泣いてしまいました。

「かわいいこねこをもらってください」
    なりゆきわかこ作 垂石眞子絵 ポプラ社 2007年

2008年夏休みの読書感想文低学年課題図書になっていました。

かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし)

かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし)



ちいちゃんはある日の学校の帰り道、
カラスに襲われそうになっていた仔猫を拾いました。
でも、ちいちゃんのおうちはアパートなので、猫は飼えません。
ちいちゃんは、仔猫をもらってくれる人を探すことにしますが・・・。


ちいちゃんは、
家では飼えないという現実を、幼いなりにちゃんと理解して、
仔猫のために一生懸命がんばります。
仔猫がだんだん懐いて、可愛くなればなるほど、
ちいちゃんは、仔猫を手放したくない気持ちと、
仔猫のために飼い主を探してあげなければ、という気持ちとの板挟みになります。
それでも健気にがんばるちいちゃん。
そして、そのがんばりをしっかりと見守るおかあさん。


ちいちゃんの気持ちと成長が丁寧に描かれるので、
読んでいるうちにちいちゃんに思い入れしてしまい、
仔猫との別れのシーンはもらい泣きしてしまいました。
絵もとても優しくて、お話にぴったりです。
5,6歳から小学校2年生くらいまでの子どもたちに、
お母さんのお膝の上で聞かせてあげたいと思いました。