第三集「こんにちはむし」「こんにちはねこ」「こんにちはいぬ」

じんぺいは家の外へ飛び出します。
ありやくもやてんとうむしに話しかけ、
      (『「こんにちは あり」おれ しっぽ ふる。
       「こんにちは いぬ」あいつ あたま ふる。』
猫を観察して自分を振り返り、
      (『あいつ ときどき きから おりられない。
        おれ はじめから のぼらない。』)
散歩の途中では様々な犬とその飼い主に出会い、
最後にはゆうたにこう言います。
      (『ゆうた ひとの いうこと なんか きにするな。
        おれは おれだ。』
なんて堂々として、かっこいいんでしょう!


このシリーズがよく考えられているなあ、と思うのは、
描かれる内容、絵につけられる文、色使いなどが、
第一集、第二集、第三集と、だんだん複雑になっている点です。


「いばりいぬ」は、よく、読み聞かせの「おまけ」として読みました。
少し長めの絵本を1冊読んだ後、
残り時間では普通の絵本をもう1冊読めないけど、
1冊だけじゃ寂しいかな、というときに重宝しました。
「静かに聞いてくれたから、これはオマケね」と言ってこの本を取り出すと、
子どもたちは大喜び。
次には「今日はオマケはないの」と催促されるほどでした。
もちろん、家では人気の「定番絵本」で、繰り返し読まされましたが、
絵がかわいく、文もシンプルなので、読むほうも楽しかったです。


DATA.2,3才から大人まで。読み時間は1冊3分〜5分くらい。