Vol.22 絵本「わたしの赤ちゃん」

わたしのあかちゃん
沢口 たまみぶん / 津田 真帆え
福音館書店 (2006.3)
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赤ちゃんが生まれてから四日目までのお話です。
生まれたばかりで紫色の赤ちゃんが、産声を上げて赤くなるところ、
へその緒を切って、おっぱいをくわえるところ、
お母さんに抱っこされて安心して眠るところ、
赤ちゃんとお母さんが、やさしい水彩の絵で描かれます。


小さな生まれたばかりの赤ちゃんの、
そのありのままも可愛らしさ、愛おしさ、
一生懸命に生きる力強さ、命の不思議さ。


『ほわほわと やわらかな かみのけ。
 ほそくても ちゃんと つめの はえた ゆびのさき。
 きのうまで おなかのなかにいた あなたと
 きょうは ならんで ねむります。
 「よく うまれてきてくれたね」』


我が子が生まれた日のことを思いだしました。
わたしの腕の中の小さな命。
他でもないわたしの子として無事に生まれて来てくれたことが、
嬉しくありがたく、命を司る神様に感謝したい、
そして、この子の幸せを祈りたい、という気持ちになりました。


あの日の感動と敬虔な気持ちを、
近ごろは忙しさに追われて忘れ気味かもしれないなあ、とちょっと反省。
この子が何をしてもしなくても、
ただそこにいてくれるだけで幸せ、と思ったはずなのに。


この絵本を読んで、「初心に返ろう」と思いました。