Vol.22 絵本「わたしの赤ちゃん」
赤ちゃんが生まれてから四日目までのお話です。
生まれたばかりで紫色の赤ちゃんが、産声を上げて赤くなるところ、
へその緒を切って、おっぱいをくわえるところ、
お母さんに抱っこされて安心して眠るところ、
赤ちゃんとお母さんが、やさしい水彩の絵で描かれます。
小さな生まれたばかりの赤ちゃんの、
そのありのままも可愛らしさ、愛おしさ、
一生懸命に生きる力強さ、命の不思議さ。
『ほわほわと やわらかな かみのけ。
ほそくても ちゃんと つめの はえた ゆびのさき。
きのうまで おなかのなかにいた あなたと
きょうは ならんで ねむります。
「よく うまれてきてくれたね」』
我が子が生まれた日のことを思いだしました。
わたしの腕の中の小さな命。
他でもないわたしの子として無事に生まれて来てくれたことが、
嬉しくありがたく、命を司る神様に感謝したい、
そして、この子の幸せを祈りたい、という気持ちになりました。
あの日の感動と敬虔な気持ちを、
近ごろは忙しさに追われて忘れ気味かもしれないなあ、とちょっと反省。
この子が何をしてもしなくても、
ただそこにいてくれるだけで幸せ、と思ったはずなのに。
この絵本を読んで、「初心に返ろう」と思いました。